「M.C.T.B.H.F.」
〜まるごとちぇりーとたっぷりべりーなはにーふれーず〜

・表紙FC/B5サイズ/32P/¥500

天麻呂 黒丸(漫画・トリップ×蒼葉)
神雅あしゅり(SS・ウイルス×蒼葉)


END後ではなく日常なカンジで、
ちょっとほのぼのというか、甘めな中身です。

内容的にはR-18ではないのですが、
原作の都合上、18歳未満はご遠慮下さい。



☆表紙=線画、仕上げ:天麻呂 黒丸・着色:神雅あしゅり。

▼漫画サンプル▼
▼SSサンプル(短いです済みませ…;byあしゅり)


「──あーあ、またあんなに目立って…」

 通り掛かった路地でウイルスは溜息をつきつつ、誰にともなく呟いた。
 いつもならトリップが横にいるが、今日は別の用事で一人だ。

 隣にトリップがいたからといって特に返事を期待しているわけではないので、
 何の気もないただの独り言だ。

 それでも、言わずにはいられなかった。


   ☆ ★ ☆


 タエが夕飯を用意してくれてるかもしれないけど、
 少しなら何か食べてから帰ろうか。

 ウイルスだけってのもめずらしいし、滅多にない機会だろうから。

「それじゃ、とりあえず」

 大通りに出ると、ウイルスは目に付いた近くの店に向かった。

「よりによってソレかよ…」

 嫌いではないが…蒼葉も呆れながら続く。

「はい、どうぞ」

 手渡されたのは、若い女の子たちに人気のある
 生クリームがたっぷり入った円錐型のクレープだった。
 ウイルスも同じものを持っている。

「サンキュ」

 並んで食べながら、のんびりと通りを歩く。
 同じようにして歩いているのはカップルばかりだという事実は…
 気付かなかったことにしておこう。