★総文字数:約4万5千文字程度(A52段組換算:約80ページ程度)
★イラスト有ですが、少なめです…m_ _m
▽中身サンプル:テキスト部分のみ※R-18▽ 胸騒ぎがする。 行方不明のドライジュース、 神隠しの噂、 そして…イタズラにしてはタチの悪いメール。 婆ちゃん… 杞憂であって欲しい。 はやる気持ちに駆り立てられるように、 家までの道を走る。 いつの間にか、息が切れそうなほど 全速力になっていた。 なんでこんなに焦るのか解らない。 とにかく俺は玄関に駆け寄って… 慌てて鍵を開ける。 「婆ちゃん!?」 無事なら、何もなければそれでいい。 灯りはついていない。 勢い良く戸を引いて……人の、気配。 「え…?」 その時、暗闇の中で 気配が動いて飛びかかってきた。 「!」 強盗か!? とにかく本能的に身を守るよう 腕でガードをしつつ、相手を見極めようと目を凝らす。 …闇に紛れるような黒づくめの男だ。 唯一色のある顔は血の気がなく、 わずかな光を反射した眼が異様に虚ろだった。 男の体当たりをかわしつつ、 腹めがけて蹴りを一発。 すると、くの字に体を折った男の首筋に 一際目立つ入れ墨が見えた。 「…モルヒネ!?」 その模様は、紛れもなく… ついさっき見たドライジュースの縄張りに 残されていたものと同じだ。 誰もいなくなった溜まり場と 血痕がフラッシュバックする。 まさか…! 「お前、婆ちゃんをどうした!?」 婆ちゃんがこの騒ぎで出てこないはずがない。 それはつまり…。 胸ぐらを掴もうとした手が空を切り、 男は俺の横をくぐり抜けて外へ走る。 「待て、答えろよ!」 家の中がどうなってるかも気になる。 けど、一瞬迷った末、 俺は真っ暗でひとけのない家よりも、 犯人の追跡を選んだ。 通りに人はいない。 黒づくめの背中はすぐに判った。 見失わないよう、すぐに加速して 全速力のまま路地の角を曲がる。 と、 ドン…と思い切り何かにぶつかった。 「……!」 本来ならとっさに謝っただろうけど、 今は気が動転しててそれどころじゃない。 早くしないと見失っちまう…! すると、間近から思いがけない声が聞こえた。 「蒼葉、どうしたの?」 「え…?」 目線を上げると、見知った顔が見下ろしていた。 「……トリップ?」 良く見れば、今ぶつかったのは トリップのガタイのいい胸板だ。 「蒼葉さん、こんなところで会うなんて」 「…ウイルスも?」 こんな時間に、しかも俺の家の近くで 会ったのなんて初めてだ。 いや、そんなこと今はどうでもいい。 「お前ら、今こっちに黒い服の男が逃げてきただろ?」 あいにく俺の視界はトリップに塞がれている。 しかもぶつかった時に弾き飛ばされないようにか 両肩を押さえられていた。 「黒い服? こっちには誰も来ていませんが」 「……? そんなはず…」 確かに男がこの角を曲がったのを見た。 ここにいるコイツらが見てないなんてことないはずだ。 「そいつ、モルヒネで…!」 「…蒼葉さん、本当に見たんですか?」 「夢でも見たんじゃなくて?」 「そんなワケないだろ! いいから離…」 とにかく追わないと。 急いで駆け出そうとしたのに、 掴まれた肩を離してもらえない。 「おい、ふざけてる場合じゃねーんだよ! 早くしないと婆ちゃんが…!」 「ふざけてなんかいません。 …蒼葉さん、本当に見たんですか?」 低い声でウイルスまで念を押してくる。 なんなんだよ…。 -------------------------------------------------- 最後の記憶は…… ウイルスとトリップ…? 今、俺は…。 「蒼葉さん、目が覚めました?」 間近から声がした。 俺は……寝てた? 「……」 ゆっくりと、眼を開ける。 そこは、見たことのない 薄暗い部屋だった。 「おはよう、蒼葉」 ウイルスとトリップが 俺を真上からのぞきこんでいる。 「……? お前ら…、俺は…」 「蒼葉さんが気を失ってしまったので、 俺たちが安全な場所まで連れてきたんです」 「そうそう、ここなら何も心配ないからね」 そう…だったのか? それならコイツらに助けられたってことになる。 でも…なんつーのか……。 二人の口調が、やけに冷たく聞こえる。 コイツらの声って、こんなだったっけ。 -------------------------------------------------- ──や、ば……い。 体がおかしい。 全力疾走した後みたいに心臓が激しく拍動して、顔に血が上る。 酒とかドラッグで悪酔いしたときのような…。 薬ってそういうことなのか。 「あ、ぁぁ…、……、ん…、ぁ…」 顎にも力が入らなくなって、開きっ放しの口端から涎が滴り落ちる。 「…と、全部入ったかな…」 「──っ、あぁっ…!?」 確認するように奥で揺らされて、一際高く声が上がる。 「蒼葉さん、今トリップが入ってるの…見えますか?」 ウイルスが俺の中心を揉みしだきながら持ち上げて、その部分を露わにした。 もちろん細部までは見えないけど…それでも、 有り得ない箇所で男の器官を咥え込んでるっていう、 一生見るはずのなかった衝撃的な光景が広がっているのは分かった。 「うぅ、ぁ…、っふ…、く…」 さっきの名残なのか、また涙が溢れてきた。 「蒼葉、かわいい」 と、トリップがグッと体を倒して、正面から口付けてきた。 キス…っていうより、噛み付かれて食われてる感じだ。 「ん、んんっ、ぅ…っ」 それと同時に腰まで揺らされて、再び酸欠状態に陥る。 「もう十分、薬も効いてるでしょう? もっと素直に感じていいんですよ」 ウイルスが、トリップとの間に挟まれている屹立を擦り上げた。 先端のぬるぬるした部分は硬い腹筋に当たる。 ──素直も何も…。 「あ…、ふ…っ、ぁ…」 突き上げに従って、ただひたすら胸を喘がせるしかない。 合わせて揺り動かされる刺激で、ジワジワと快感ばかりが広がって行く。 -------------------------------------------------- to be ... |
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